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今日はことわざを心理的な切り口から見てみたいと思います。
「情けは人の為ならず」は有名なことわざなので、きっと誰でも一度くらいは聞いたことがあるのではないか思います。これは「情けは他人の為だけではなく、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるから、人には親切にしておいたほうがいい」という意味があります。
このことわざは心理的な要素が含まれています。心理学で言われている「返報性の法則」はこの原理をよく表しています。
人間は通常、人から何かしらの施しを受けたとき、「お返しをしなくては申し訳ない」というような気持ちになるのです。
例えば、全く期待していなかったお友達からお誕生日プレゼントをもらったとき、あなたはどう思いますか? 嬉しいと同時に、何か次の機会にお返ししたいと思うのではないでしょうか。この変法性の法則は人間が本来持っている義理や人情のような物かもしれませんね。
いつも人に親切にしているような人は、きっとそのお友達、職場の人、近所の人たちにも親切な態度で接していることと思います。そのような人は自分が行なっている親切な行為が、周りの人たちからいつの日か戻ってくるのです。人に親切にするという事は、結局、自分にも親切にしているということなのです。
今日はことわざと心理の関係をご紹介させていただきました。あなたの毎日にちょっと役立てば嬉しいです。